小説「イルカのキリー」

イントロダクション


★ ★ ★


「見つめすぎると流される、聞きすぎると見失う」

一緒に並んでどこまでも泳いだり、

月明かりのもとでいつまでも語り合った、

あの母と暮らした幸せな日々を奪ったのは、

同じ生き物のはずの「人間」だった……。


「クジラはどうして歌うの?」

「空や海はどうして青いの?」

「人間っていい生き物なの?悪い生き物なの?」


ゆれ動く景色と水にとまどい、変わらない

仲間たちの言葉と身のこなしに突き動かされ、

いつしかそれは、ただ生と生の狭間へと、

深くまっすぐ沈み込んでいく……。


さまよえる一個の魂の遍歴を、独自の文体と

感受性で描いて、混迷を極める人間社会を

痛烈に打ち抜く、愛と感動の一大巨編!



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